ここ数年ずっと人気のある間取り、「リビング階段」をご紹介します。
リビング階段とは、文字通り階段がリビングにあり、リビングを通って2階に上がる間取りの事です。
リビングから直接階段を上がれる間取りです。
この間取りを提案される時に決まって言われるのが、「子供さんが小学校高学年~中学生になっても、帰宅して2階の自分の部屋に誰にも会わずに入ってしまうような事がありません。必ずリビングを通って家族の誰かと会ってからしか自分の部屋には行けません。自然と家族のコミュニケーションが増えますよ。」という感じの言葉です。
これは実際に住んでる方にも良く聞くのですが、「本当にこの間取りにして良かった!」と多くの方が喜んでいます。
・学校から帰ってきた子供が必ず挨拶をしてから自分の部屋に行くようになった。
・友達を連れてきても、誰が来ているのかが分かるから安心できる。
・玄関から直接階段に上がれる間取りだった前の家よりも、家族の会話が増えた。
こんな声を本当に多く聞きます。
こういった事があるから、リビング階段は人気の間取りになっているのでしょう。
しかしこのリビング階段、ひとつ大きなデメリットがあります。
リビングから直接2階の廊下に繋がっているので、「冷暖房が効きにくい」という特徴があります。
新しくマイホームに住まれてからこの相談を受けることが非常に多いです。
特に冬が多いのですが、「どれだけ暖房をかけてもリビングが寒い。」という相談を何度も聞きます。
リビングの上に吹き抜けがある間取りの場合は、天井にファンを取り付けて暖かい空気を下に降ろすという対策も取れるのですが、階段ではそうもいきません。
応急措置的に階段の登り口にロールスクリーンやカーテンを取りつけて、少しでも空気の流れを抑えたりすることが多いですが、やはり見た目がイマイチなことは否めません・・・
ですので、これから「リビング階段」の間取りのお考えの方には是非、『階段とリビングの間にドアを付ける』事をお勧めします。
住宅メーカー側からそう言った提案があればいいのですが、なければこちらから言ってください。
ドアが一枚あるかないかで全く冷暖房の効率が違います。
せっかく高気密・高断熱な住宅を建てても、間取りで大きな損をしているのは非常にもったいないです。
是非参考にしてください。
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